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シュピースのこと★TP018
2008/06/06 15:20 [Fri]
category:Time & Place
バリ島バトゥブランの「バロン・ダンス」と言えば、観光スポットの一つ。バリ島に行って、これを見てないという人はいないんじゃないかと思うぐらい有名。会場では、バックストーリーが書かれた日本語対応のパンフレットもいただけるが、おそらく、ストーリーを追いながら、「なるほど」と思って見る人はいないと思う。ストーリーが分からなくても、エンタテイメントとして十分楽しめるようにできている。見どころはいろいろあるけど、山場は聖獣バロンと魔女ランダの戦い。


Barong dance
Attention! The YouTube addict.

パンフレットに書かれているように、このバロン・ダンスの背景にある神話はヒンズーの叙事詩マハーバーラタが中心にすえられている。しかし、このような形になったのは1930年代半ばのこと。本来、バリ島にあった悪魔祓い儀礼「チャロナラン劇」を観光用にアレンジして上演しようというヴァルター・シュピースのアイデアを発端に、なんだかんだで今の形になっている。(最近のパンフレットには、そのあたりも書かれているのかもしれないが・・・)

ということで、前回あまりにもあっさり流しすぎたので、もう少しヴァルター・シュピース。
シュピース
・・・と思ったのだが、シュピースは功績もバリへの思いも他のどの欧米人よりもディープでセンシティブ、活動もダイナミックで、人物としてもマックフィーの愛すべきナイーブさと比べて「才能溢れる人」、「シックでエレガントな大人」という印象で、ブログで書くにはというか個人的に何か書くにはどうもが敷居が高い。なので、シュピースについては、ぜひ伊藤俊治著『バリ島芸術をつくった男―ヴァルター・シュピースの魔術的人生 (平凡社新書)』を読んでいただきたい。

本自体はすでに、以前の記事自分はどこにある?★Book003でも書いたが、前回は内容に触れていないので、少しだけ内容に触れると、単なるシュピースの評伝に留まらず、シュピースがあの時期に、バリで何をしようとしたのかを19-20世紀文化・芸術史家の視点で分析的に推測されているところが興味深く、思考を一気に拡大してくれる。

たとえば、1931年パリ(Paris)植民地博覧会のインドネシア館におけるバリ芸能展示の演目として、シュピースがなぜチャロナラン劇を中心にしたのかというくだり。

ある意味でそこにはパリ(Paris)という願ってもない表舞台で、東洋と西洋という境界を越境してゆく力の劇を提示し、植民地博覧会という植民地主義の王城で、そうした偏狭な人間の力の論理を打破しようととするシュピースの意図が隠されていたのかもしれない。事実、このパリ(Paris)での植民地博覧会は最後の植民地博覧会となり、植民地主義の支配構造をくつがえす大きな動きが、以後連鎖的に起こってゆくことになる。シュピースはパリ(Bali)からの遠隔操作により、チャロナラン劇を駆使し、パリ(Paris)に新しい知覚を生じさせようとした。(前掲書、地名英表記は引用者)


アジアの好奇心の謎、2010年問題を解く鍵がたくさん埋め込まれた一冊。

シュピースのこと、作品、彼の住んだ家のレンタル情報などのHPはこちら
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タグ : バリ島 1930年代 伊藤俊治 ヴァルター・シュピース チャロナラン劇 悪魔祓い儀礼

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